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養液栽培の方式

  • 執筆者の写真: 佐藤秀行
    佐藤秀行
  • 1月31日
  • 読了時間: 2分

更新日:3月16日

前回のブログで、水耕栽培=養液栽培ではないと、細かい言葉の定義について書きました。

また養液栽培の方式には、大きく分けて「水耕法」と「固形培地法」があることも書きました。今回はそのふたつの養液栽培の方式について書いていこうと思います。


【水耕法】

 培養液中や表面で根を育てる栽培法。

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培養液を栽培ベッドに溜めるDFT方式、培養液を浅い水深で流すNFT方式のほか、防根透水シートを利用した毛管水耕(浮き根式水耕)があります。多段式の植物工場においては、NFT方式が多いと思います。また私が6年間栽培していたのは三菱ケミカルアクアソリューションズ製品のナッパーランドというNFTの方式で、以下のようなイメージになります。

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また根に培養液を霧状に噴霧する噴霧耕というやり方があります。わたしが以前見学をした

ことのあるシステムは、「霧のいけうち」製品のIKEUCHIPonics(イケウチポニックス)で

立派な糖度の高いトマトが出来上がっていました。根が懸垂状態のまま成長することで独自

の根域を形成している環境に大変驚きました。

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【固形培地法】

根を支持する土の代わりとなる固形培地を使う栽培法

トマトやパプリカやメロンなど果菜類の栽培を中心に利用されています。想像がしやすい、

みなさんの一番身近な例は、高い位置で栽培されているいちご狩りのいちご栽培ではないで

しょうか。培地の種類はいろいろと組み合わせる場合もありますが、無機有機という分類で

分けますと、以下のようなものがあります。

無機培地:砂、れき、ロックウール、パーライト

有機培地:ヤシガラ、ピートモス、バーク

前述のDFTやNFTは、培養液は循環していますが、固形培地法では培養液はいわゆるかけ流し式が多いです。養水分の無駄や環境汚染の防止のため、循環式への移行が進められています。

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養液栽培の様々な方式について、何となくイメージができましたでしょうか。







 
 
 

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